バリ島での出会い①
過去日記 2011年6月某日 胃がん発覚5ヶ月前
イギリス出張に行くはずだった。
が、2日前に急遽キャンセルになったと連絡がきた。
世界49ヵ国から担当者が集まるミーティングだったけど、それ全部キャンセルってウソでしょーーー。
おいおいおい、そのための資料とかさんざん用意していて、いない間のミーティングの資料も全部準備していたんですけど・・・。
はぁ。もぅ、やってらんないな〜。
まあ、わたし中心に世界が回っているわけじゃないし、よくあるっちゃある話だけど。
どっか行きたいな。
今月中に有休消化しないといけないし、行っちゃうおうかな。
インドかアフリカかモロッコに行きたいと思ったけど今からじゃ厳しいな〜。
またバリかプーケットに行くかハワイかベトナムかフィンランドか。
急だからひとり旅だな。
今からじゃもう海外ツアーは締め切られちゃっているから、飛行機高いけど取るか!
そして、2日前にエアチケットを取り、前日の夜中にホテル予約してバリ島へ行くことにした。
バリは好きで何度も行っているけど、どうしても泊まってみたいホテルがあって、そこでヨガやってヘルシーな生活をして毒出ししたかった。
前日にバリで働いている元同僚に8年ぶりに
「わたし明日からバリに行くことにしたんだけど、よかったらディナー一緒にいかが?」って連絡したら、
「え?明日って明日っすか?!めっちゃ急ですやん!」
ですよね。
いつも旅に出る時こんな感じです。
行っちゃおうかなと言っていた4日後にはバリにいた。
泊まっているホテルの前のビーチで待ち合わせしたら、真っ暗な中に真っ黒に日焼けしたKが
「ケイコさん?全然変わってないっすねー」って登場した。
目的のホテルは空港から2時間以上かかかるから、今日はビーチにあるホテルで1泊。
一緒に働いていた時は最年少だった彼もすっかり貫禄出てきて、おもてなししていただきました。
懐かしい話もいっぱいできて楽しかったな。
さてさて、車をチャーターしてウブドからさらに30分ほど山の奥にあるホテルへ
バグース ジャティ ヘルス & ウェルビーイング リトリート
ここは日本人の女性が一人旅で行くのにもすごくおすすめのホテルで
ヨガのパビリオンがあって、毎日ヨガのプログラムもあるし
敷地内の畑で栽培している新鮮な野菜で作られた料理もヘルシーで、何を食べても美味しかった。
スタッフの人たちの笑顔も素敵だし、天国来ちゃったかな?みたいなところです。
周りには何もないので、ホテルのレストランで食事。
ディナーに行ったら、わたしの他にも一人で食事をしている人がいた。
静かでゆったりとした空気が流れていている中、食事を始めたら突然声をかけられた。
「あの、日本人の方ですか?」
見るとわたしと同じ歳くらいの女性が立っていた
「はい、そうです」
「あの、わたしも一人で来ているんですけど、もしよかったらご一緒してもいいですか?」って言われた。
「あら、そうなんですか〜もちろん!どうぞ」
わたしはよく一人旅に出る。
そして、どこに行っても必ず誰かに声をかけられる。
どんな人に出会うのか毎回楽しみで、それが好きだから一人旅が好きなのかもしれない。
Mちゃんはわたしよりも何日か先に来て滞在しているそうで、一人で食事をしていたら
同じく一人旅のオーストラリア人だったかな?の女の子が一緒に食事に誘ってくれて仲良くなって
「今度はあなたが誰か一人の人を見かけたら声をかけてあげてね」って言われたらしい。
そしてわたしが現れたから、勇気を出して声をかけてみたと。
だいたいこういうへんぴな場所に一人で来るような人はすでに、いろんなフィルターを通過してそこにいるわけで、感性が似ているので打ち解けるのも早い。
わたしが携帯の充電器がうまく接続できないで困っている話をしたら、自分のを貸してあげると言ってくれた。
このホテルにはヴィラしかなくて、一つ一つが離れていて遠い。
彼女がわたしの部屋に届けてくれるにも、バギーを呼んで運んでもらうか、歩いたらかなり遠い。
わざわざそのためだけに来てもらうのも申し訳ないし、よかったらわたしの部屋で飲み会しませんか?と誘ってみた。
わたしの部屋はデラックスヴィラにアップグレードされていて、めちゃくちゃ広かった。
部屋の中にスパのベッドがあり、ジャグジーがあり、持て余すほど。
「わー!デラックスヴィラ見てみたい!!」と喜んで日本のお酒やおつまみを持って遊びに来てくれた。
女子会のはじまりはじまり。
バリ島での出会い②へと続く・・・